ドライアイスでやけどした時の処置方法は?凍傷になる理由とは?

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ドライアイスは宅配の際の冷凍食品の保冷剤や、スーパーで無料でもらうことができ、特に夏場はバーベキューなどのレジャーで使用頻度が多くなります。食材の保温などに非常に便利なドライアイスですが、その特性から思わぬ事故につながる恐れがあり注意が必要です。ドライアイスの特性と、事故が発生した場合の対処法を知り、安全に取り扱うようにしましょう。

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ドライアイスとは?

ドライアイスとは二酸化炭素という気体を冷やし、固体化したものになります。

空気中に置くと、白い煙のようなものを出し蒸発し、だんだん小さくなっていき、やがてなくなってしまいます。

水の中に入れるとモコモコと激しく煙が出てくるため、子供が遊んでしまうことがありますが、事故につながる恐れがあるためやめるようにしましょう。

ドライアイスの特性

1.マイナス78.5度と極めて低温の物質である。

2.気体になるスピードが非常に早く、体積が約750倍に膨張する。

3.二酸化炭素は酸素より重いため、気体になった二酸化炭素は低いところに溜まる。

ドライアイスで起こる事故とは?

ドライアイスの特性から、起こる可能性の高い事故を解説します。

凍傷 (やけど)

ドライアイスで「やけど」と言われる症状は凍傷になります。凍傷とは体の一部が凍りついてしまう寒冷障害です。

ドライアイスは極低温の物質のため、素手で触れることにより皮膚に接触すると、その部分が急に冷却され凍ってしまいます。長時間触れることで細胞が死滅し、凍傷になります。軽度の場合は時間が経てば痛みはなくなりますが、中度の場合は水ぶくれができます。重度の場合は皮膚の感覚がなくなり、皮下組織が壊死(えし)してしまい、最悪の場合は患部の切断が必要になります。

凍傷にならないために、まずはドライアイスの存在を確認しましょう。冷凍食品の入れ物に保冷剤として入れられている場合がありますので、ドライアイスが入っていたら素手で触らずに手袋を着用するようにしましょう。また、子供が面白がって遊んでしまわないよう、手の届かないところへ置くようにしましょう。

凍傷(やけど)の対処法

もしドライアイスを触ってしまった場合の対処法はどうすればよいのでしょうか?

・患部を温める

お湯を用意できる状況であれば、40度くらいの温度のお湯に患部を浸けて温めましょう。

すぐにお湯を用意できない状況の場合は、洋服や皮膚などで患部を温めます。

温める際は患部をこすらないようにしてください。

・水ぶくれは破らない

凍傷により水ぶくれができてしまっても破らないように注意しましょう。もし破れてしまったら皮膚ははがさず、きれいな布やガーゼを当てるようにしましょう。

・放置しない

水ぶくれができるなどの症状があった場合は、放置せずに医療機関を受診しましょう。

傷口から細菌が侵入し、感染症を引き起こす可能性があります。

軽い症状だからといって軽視せず、病院で適切な処置を受けるようにしてください。

密閉容器の破裂による怪我

ドライアイスは空気中ですぐ気体になり、元々固体だったときより約750倍に膨張します。

そのため、密閉できるタッパーやペットボトル、ビンなどに入れてふたをしてしまうと、容器中の圧力が上昇し、容器が耐えられなくなって破裂する事故を引き起こす可能性があります。

密閉容器には絶対にドライアイスは入れないよう注意しましょう。

ドライアイスを廃棄する場合は、風通しの良い屋外で自然に気体になって消滅するのを待ちましょう。

酸欠・意識障害

ドライアイスの成分は二酸化炭素です。空気中で気体になると大量の二酸化炭素が発生し、二酸化炭素は空気より重いため、低いところに溜まります。

そのため、換気が容易にできない場所では酸欠になったり、意識障害を引き起こす原因となりますので取り扱いには十分注意しましょう。

特に車の中や、窓のない室内、地下室などは危険ですので、このような場所での使用や保管は避けるべきです。

まとめ

ドライアイスに素手で触れると、やけどの症状に似た凍傷になる可能性があります。

ドライアイスを触るときは素手で触らずに、手袋を着用するようにしましょう。

もし凍傷になった場合は、患部をこすらず40度くらいのお湯で温めましょう。

お湯が用意できない場合は、洋服や皮膚で温めます。

水ぶくれができた場合は破らないようにしましょう。

もし水ぶくれが破れてしまったら、皮膚をはがさずに患部に清潔なガーゼなどを当て、医療機関を受診してください。

ドライアイスを密閉容器に入れると破裂する恐れがあるので危険です。

換気が容易にできない場所でのドライアイスの使用や保管は、酸欠や意識障害を引き起こす可能性があり危険です。

以上、ドライアイスでやけどした場合の対処方法とその他の危険についての解説でした。

夏場に食材の保冷などで活躍するドライアイスですが、思わぬ事故を起こさぬよう、取り扱いに注意し安全に使用するようにしましょう。

 

 

 

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